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■オマケ:人間って面倒臭い生き物だよね   

「…終わったのか?」

「うん、用事は終わったよ」

 

部屋から出て扉を閉めれば、廊下の角にクンツァイトが壁に背を預けていた。

今夜はヒスイと同室である彼は、律儀にも俺とヒスイの会話が終わるのを待っていてくれていたらしい。

 

「クンツァイト」

「何だ」

 

名を呼べば、事務的な声で返事をする機械人。

 

「ヒスイってさ、綺麗だよね」

「……その問い掛けの真意の開示を要求する」

 

ここに居たということは、さっきのヒスイとの掛け合いも知っている筈。
それに、いつものクンツァイトなら…肯定か否定かを告げるだけなのに。

予想通り、といった返答に思わず口元に笑みが浮かんでしまった。

 

「特に意味は無いよ。ただ、コハクもヒスイも美人だなって思っただけだからさ」

「……。肯定。コハクとヒスイはその他一般の平均的容姿から比較した際、極めて整っていると推測される」

 

何か探るように少しだけ俺を見た後、クンツァイトは眼を伏せて淡々と告げた。

 

 

「…さてと、俺はそろそろ寝るよ。おやすみ、クンツァイト」

 

会話を打ち切る為に俺はわざとらしく欠伸をし、身体を伸ばしつつそう言うと踵を返して
宿の個室へと歩を進めた。きっと今のがフリだなんて事はクンツァイトならばすぐにわかるん
だろうけど、何となく。

 

 

……これで、お互いの立場を理解出来たと思うし。

 

「明日もコハクのスピルーン探し、頑張るかな」

 

最終目的の為に、ね。

 

 

 

 

■■■
Σ黒い!!!(笑)
で、でもしかし!原作を視野に入れてシング×ヒスイをするならこんな感じかな、と!!
良い子熱血?系主人公が攻めの場合、腹黒さは自動的にオプションとしてついてくると
……信じてます…++(笑)