■way out |
それが、永遠のものであって欲しいと望むのも我侭なのだろうか? ひたすら、生きてきて。 妹と、祖父。 たった二人の家族のために、毎日。ずっと。 でも、時々無性に孤独を感じるんだ。 何もかも、虚しくなるんだ。 自分は何の為に存在し、誰のために生きてるのか。 わからなくて、それが恐くて。 特別な存在が手に入るなら、何だってしそうな自分が恐いと思う反面。 『それで手に入るなら』と簡単に承諾しそうな自分も居る。 もしも、その存在が目の前に居たならば。 オイラはきっとすぐに言うだろう。 『何でもします。だから、オイラだけを愛して下さい。』 そして、相手の言葉を全て飲み込むだろう。 『この身体を好きにして下さい。』 どうぞお好きに。 『何をすれば、貴方の為になりますか?』 貴方の邪魔になる存在を、殺しましょうか。 『何すれば、貴方はオイラに微笑んでくれますか?』 お望みなら、玩具にでも何でもなりますから。 『オイラの全てを、貴方にあげます。心も、将来も、何もかも。』 貴方以上の存在なんて、ありはしませんから。 だから、だから。 『愛して下さい。』 独りにしないで。 |