■Please call my name.■

名前を呼んで。

他の誰でもない、貴方の声で。


他の誰よりも、愛しいその声で。



貴方にとって自分は、貴方の中に生きる存在であると教えて下さい。

この広い世界で、代わりなんて居ない、たった一つの存在だと伝えて下さい。


本当ならば一人であった存在。
けれど、自分は半分になった。
もう一人も、自分。

俺は誰?
あいつも俺も、同じ。
同じ存在。
別であると、皆は言う。
でも感覚は一緒なんだ。
結局は繋がりがある。根っこの部分で俺たちは同じ存在であると感じる。

その鎖に抗いたくて、互いに拒絶してばかりで。
同じ存在じゃない、自分は『自分』なのだと認識したくて。

でも、やっぱり同じだった。
好きになった人も、同じだった。


自分達をこんなにも苦しめる原因の、少しずれた位置の部分を造った人物なのに。

それでも、好きになってしまった。

互いは思った。

『あいつじゃない、俺の名前を。たった一つの存在である名前を呼んで欲しい』と。

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ルクとアッスがジェイドを取愛しちゃうという小話です。
まぁ☆ありえn(煩テ;)

つーか、貯めているネタの殆どはシリアス風味の感情系恋愛ばっかだな…;;