■揺れる、揺れる■
|
あぁ、感情なんてモノは、何故こうも。 自分を、此処まで苛々させるんだろう。 自分を、此処まで舞い上がらせるのだろう。 自分を、此処まで嫌悪させるんだろう。 自分を、此処まで穏やかにするのだろう。 …自分を、此処まで揺さぶるのだろう。 こんなの、自分じゃない。 こんな、自分は知らない。 それでも確かに、揺れるんだ。 苦しいんだ。 嬉しいんだ。 悲しいんだ。 安堵するんだ。 話を聞けば、苛々。 でも、声が消えれば苛々。 姿が無ければ、静寂。 姿が見えれば、安堵。 どうして、どうしてこうも揺れる? 身体は揺れてない。 傷つきはしない。 巧妙に、内部損傷。破壊。 そして、構築。修繕。 何だあの存在は。 矛盾で、自分を苦しめる。 望まない、心震。 こんなの、知らない。 自分を苦しめる感情。 吐き出してしまいたい。 抉り出したい、痛み。 でも、何故だろう。 この手に握り締めていたい。無くさないよう、両手で、しっかりと。 矛盾だ。 こんなの、変だ。 でも、確かに僕は。 …嫌いだ。 (違う) むかつく。 (嬉しい) 付き纏うなよ。 (側を離れるな) 不可解で、不快で、苦しくて、愛しい。 揺れないで。 揺れないで。 この、感情。 嘘ばかり。 嘘ばかり。 僕の、言葉。 厄介な感情を、知ってしまった。 知らなかった感情を、抱えてしまった。 「……サフィール」 呼称が、想いに変わってしまった。 |
■■■■ 一青窈『指切り』を聞きながら打ちました。 一部分、見たらわかるかも(笑) 子供ジェイドが好きという感情について誰にも知られないようにしつつも考える、という感じの話で。 好きという気持ちは、胸の奥を揺さぶるから苦しい時も、満たされる時もある…なんちゃって;; 揺れるって表現、好きです+ |